Column
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2023.11.02
HIKE(熊本県玉名市)
先日、玉名市にある、HIKEというホステルにて開催れた本のイベント「BOOKS and BEACON」に参加させて頂いた。 その時に感じた、HIKEという場所の素晴らしさを忘れないように備忘録として書いておこうと思う。 まず、イベントを始めるコンタクトの部分から少し違っていたこともHIKEという場所をどう捉えるか?と考える時に、大きいと思っている。 今回のイベントの企画はHIKEで働く土屋さんというスタッフだ。彼から最初に…
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2022.11.30
これからの観光ってなんだろう?
随分時間が経ってしまったのだが、6月の後半に「どげんね!うきは」の活動の一つとして行なった「どげんね!観光」についての主観的なレポート書いてみたい。 「どげんね!うきは」は、問題解決とういうよりは対話する場を立ち上げ、そこで意見の異なる人同士が話をすることで日頃のモヤモヤの実体みたいなものを炙りだし、それをどうすればスッキリできるか?を各自が自主的に探っていくような場所だとこの会で感じた。 解決はしないし、物事は平行線で交…
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2022.05.14
松村圭一郎さんトークイベントのまとめ
最近は以前にもまして色々と考えることが多い。 毎日本棚を眺めながら多様なことを考えているつもりなのだけれど、もしかしたらずっと一つのことについて延々と考えているような気がしなくもない。 明確ではないけれどもなんとなく漠然としたその一つのものを掴みにいくような、そんなトークイベントに先日の文化人類学者の松村圭一郎さんとの話はなったように思っている。 今回のコラムは、そのトークイベントの流れを友人がテキストに起こしてくれたので…
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2022.04.20
FLAUとのおもひで
FLAUのオーナーの福園君との出会いは確か、アートユニットOvertureと福園君の別プロジェクトSheeprintのツアーをサポートした時だ。 久しぶりに検索して調べてみると、ツアーの日程は2010年の8月。もう12年も前だ。 ツアーの初日は日田リベルテでの公演。僕は確か福岡市内で仕事がありイベントには参加できなかった。打ち上げから合流することにしていて、その会場について早々にSheeprintのメンバーを紹介された時、…
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2022.01.24
「観光」に関連した取材を断っていることについて深く考えてみた
先日、お店のオープン前に電話が鳴った。 電話の相手は、福岡市内の出版社。内容は、雑誌でうきはの特集を組みたいから取材に協力してもらえないかというものだった。実は、色々と思うところがあり、1年位前から「うきは」や「観光」という括りで掲載するメディアの取材を一切断らせて頂いている。今回も、簡単に想いを伝えて断らせてもらおうとしたら、以前に何度かお世話になっている出版社だったこともあり、電話の相手から「どうして取材を断っているの…
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2021.12.08
脱成長からスローイズビューティフルへ
以前から多少気にはなっていたが、友人と山へ向かう道中に車のなかで何の気なしに話してからというもの、頭の隅に小さく、だかしっかりと染み付いてしまった考えがある。それは、「僕らは自然を求めに山に向かう為に、大量の化石燃料を消費してるよね。」という話だ。 ただこの問題を原理主義的に考えていくと現代社会で生きていくのはかなり息苦しいし、いわゆる一般的な生活はとてもおくれそうにない。とはいえ、この問題をなにも考えることなくこれからも…
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2021.10.15
台湾と涌蓋山とお爺さんのログハウス
いい山がある場所にはいい湯がある。 山歩きと温泉は切っても切り離せないものだと思う。 今回も、目的の山に近いローカル感漂う奴留湯温泉 共同浴場からスタート。のんびり湯に浸かっていると、先に入っていた年配の方から不意に話しかけられた。温泉の中で話しかけられることはよくあることだけど、家に誘われることははじめての経験だった。「この後、家でコーヒーでもどうです?」湯船での何気ない会話の中でその言葉が発せられた時、正直自分の中でグ…
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2021.09.14
霧島から水俣へ
いい山がある場所にはいい湯があるし、いい湯がある場所にはいい山がある。 自然災害が多い土地柄だが、日本に住んでいてよかったと思うことはその困難をはるかに上回るほどだと思っている。霧島連山は、久住と阿蘇をミックスさせたような印象でバリエーション豊かな自然環境と活火山や火口湖などのダイナミックな景観、植生も違っていて九州にもこんな場所があったのかと驚いた。 さらに信仰の対象でもある高千穂峰。麓の霧島神宮から過去の噴火で焼失した…
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2021.08.01
『暮らしのなかの民主主義 #1』を終えて
先日、地元の市議会議員さんと開催する初めてのイベント『暮らしのなかの民主主義 #1』を行いました。(会の詳細についてはこちら) 参加して頂いた皆さま、気にかけて頂いた方々どうもありがとうございます。 初回なので、参加者の様子や会の進行など探り探りの部分も多く、少し分かりにくかったかなと少し反省しています。また、もう少し若い参加者が増えたら嬉しいのですが、それはこれからの課題です。以下、今回の会を終えて思ったことを備忘録とし…
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2021.06.27
脱成長から考える地方都市の暮らしとこれから
脱成長から考える地方都市の暮らしとこれから 人新世の「資本論」 / 斎藤幸平 を読んで 今回は、「SDGsは資本主義の辛い現実が引き起こす苦悩をやわらげる「大衆のアヘン」だという」、ちょっと構えてしまうような言葉からはじまる、87年生まれの若き哲学者/経済思想研究者によって書かれた『「人新生」の資本論』を紹介したい。 (SDGsの理念や内容そのものには賛同するが、再生エネルギービジネスなどと同じように経済優先の資本主義の中…