新装 アニミズムという希望
山極寿一/山尾三省
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新型コロナウイルスの世界的な蔓延・拡大という具体的な事実が、現在の資本主義・経済優先の社会の行き過ぎた姿を丸裸にしていること。それによって、資本主義以前の思想やアミニズムという考え方が以前よりも全く違った文脈で自分の中にするすると入ってくるので不思議です。
「新しい自分を見つけることが、新しい時代をつくることにまっすぐつながっている」価値観が大きく転換していく時代のひとつの道しるべとして、アニミズムという思想と山尾三省さんの詩とことばはとても大きな指標になります。
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今やっと、三省さんの時代が来た。三省さんがかつて語った言葉に真摯に耳を傾け、それをひとりひとりが実行する時代になった。そう心から思う。
——山極寿一「詩人・山尾三省さんが予言したこと」
1999年夏、屋久島の森に住む詩人・山尾三省が琉球大学で集中講義を行った。「土というカミ」「水というカミ」……、詩人の言葉によって再び生命を与えられた新しいアニミズムは、自然から離れてしまった私達が時代を切りひらいてゆく思想である。
2000年に刊行されたロングセラーの講義録の新装版。元京都大学総長の霊長類学者・人類学者、山極寿一の解説を付す。(発行=野草社)
第一話 土というカミ
第二話 山に向かって
第三話 小さ愛さ
第四話 家族について
第五話 新しい自然神話
第六話 私は誰か
第七話 存在するものの知慧
第八話 ユウナの花
第九話 水というカミ
第十話 ついの栖
第十一話 「出来事」というカミ
第十二話 静かな心
第十三話 びろう葉帽子の下で
第十四話 回帰する時間
第十五話 日月燈明如来
あとがき
講義で紹介された本や作品
詩人・山尾三省さんが予言したこと 山極寿一
出版社: 野草社
サイズ:416ページ
発行年月:2021/4/9