声の地層: 災禍と痛みを語ること
¥2,310(税込)
商品サイズ1:2冊まで 送料220円〜
¥12,000以上の購入で送料無料
多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。
伝える人と、耳をすます人の間に生まれた、語り継ぎの「記録文学」。
「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」(はじめに)