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「大地の再生」実践マニュアル
矢野智徳/大内正伸

¥2860(税込)

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◎「空気が動かないと水は動かない」――独自の自然観察をもとに提唱する新たな「土・木」施工、環境再生の技術「大地の再生」。杜の造園技師・矢野智徳が長年にわたり培ってきたその思想と技を、実践派イラストレーター・大内正伸のふんだんなイラストと写真で解説。

◎大地の再生、7つの手法。
1 「風の草刈り」――基本は高刈り、地ぎわ切りは一部だけ
2 「風の剪定」――自然樹形に戻す、風通しのために切る
3 小さな水切りが与える変化――表層5cmの水脈と空気流に着目
4 水脈溝と「点穴」は地下部施工の核心部――荒治療にはコルゲート管を
5 抵抗柵と植栽土木――荒れた里山は有機資材の宝庫
6 沢や水路の再創造――流路をつくり泥アクを流域に分散、浸透させる
7 仕上げはグランドカバー――炭の効用と枝葉のフィルター

小さな庭先や身近な農地、里地・里山から始める「大地の再生」。環境再生をアウトドアする本。

【目次】
プロローグ――屋久島/大地の再生講座にて
1章 「大地の再生」とは? 総則――空気視点を取り戻す
2章 技術各論――計画(見立て)から各施工法まで
3章 各地の事例から――田畑・農道・崩壊斜面・庭

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環境再生の手がかりは、雨と風の動きを丹念に追うこと。雨が降っているとき観察すると、水と空気の動きがよくわかる。自然地形やそこにある構造物、ものの間をすり抜けていく水と空気を読む。地上と地下で滞っているところを探す。そこを再生していく。人目線から外れ、自然目線で探っていくと見えてくる。(by 矢野智徳)

Gomyo倶楽部、里山オーナー制度の雑木林、そしてわがアトリエの敷地・畑と、3つのフィールドそのそれぞれで、「大地の再生」方式を実践してみるのが、本当にわくわくするほど楽しみである。(by大内正伸)

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矢野 智徳
1956年福岡県北九州市生まれ。東京都立大理学部地理学科中退。合同会社「杜の学校」代表。1984年、造園業で独立。環境再生の手法を確立し「大地の再生」講座を全国で展開しながら普及と指導を続けている。クライアントは個人宅や企業敷地ほか、数年にわたる社寺敷地の施業も数多い。近年の活動では宮城県仙台市の高木移植プロジェクト(宗教法人「神慈秀明教会」移転にともなう造園施業)、福島県三春町「福聚寺」、神奈川県鎌倉市「東慶寺」等。災害調査と支援プロジェクトとして福岡県朝倉市、広島県呉市、愛媛県宇和島市、岡山県倉敷市、宮城県丸森町、千葉県市原市などに関わる。拠点となる山梨県上野原市に自然農の実践農場のほか、座学や宿泊できる施設に、全国からライセンス取得や施業を学びに有志が集う。2020年「大地の再生 技術研究所」設立。2022年、ドキュメンタリー映画『杜人/環境再生医 矢野智徳の挑戦』上映開始。第46回山崎記念農業賞受賞。

大内 正伸
1959年茨城県水戸市生まれ。日本大学工学部土木科卒。1983年、イラストレーターとして独立。1986年『山と渓谷』誌でデビュー。主に出版関係のイラスト・文筆に携わる。東京西多摩の森林ボランティアを機会に林業に関わり技術書を著す。2004年より群馬県で山暮らしを始める。2011年、香川県高松市に転居。棚田・ため池・里山再生の「Gomyo 倶楽部」代表。2020年、自宅の敷地で「大地の再生講座」を開催する。囲炉裏づくり等のワークショップや講演も多数。
著書に、『鋸谷式 新・間伐マニュアル』(全林協)『図解 これならできる山づくり』(共著/農文協)『山で暮らす 愉しみと基本の技術』『囲炉裏と薪火暮らしの本』(農文協)『楽しい山里暮らし実践術』(ワン・パブリッシング)他。山暮らしの技術書には海外出版訳(台湾、中国、韓国)がある。

出版社: 農山漁村文化協会
サイズ:12 x 1.1 x 25.7 cm 144ページ
発行年月:2023/1/18

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