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種をあやす 在来種野菜と暮らした40年のことば
岩崎政利

¥1870(税込)

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〈種継ぐ農家が畑で学んだいのちの哲学〉
長崎・雲仙の肥沃な大地で長年にわたり種採りに情熱を注いできた著者が、まだ見ぬ後継者たち、そして野菜を愛するすべての人に向けて綴った農家であることの喜び、野菜と種がもたらす人生の醍醐味とは。

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施設園芸で化学肥料を極めた若き日から、有機農業と出合いたどり着いた無肥料・不耕起の在来種野菜づくり。
挫折と孤独、そして大いなる喜びもまた──。
在来種野菜と種に人生を捧げつづける長崎・雲仙の農家が語る唯一無二の種採り哲学。

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【目次】
◆はじめに

第1章 雑木林が教えてくれた
 ■農家になりたくなかった
 ■最先端の農業を学ぶ
 ■父とはちがう農業をめざして
 ■原因不明の体調不良
 ■有機農家への転向
 ■消費者団体がいたからこそ
 ■自分がやってきた農業に向き合う
 ■雑木林が私の師
 ■雑木林から見つけた農法
 ■それぞれが農法を極める

第2章 野菜の一生
 ■種と生きていく
 ■種を採るという営み
 ■種も人間と司じ
 ■種は心を映す鏡
 ■在米種とF1種
 ■端境期を乗り越える
 ■野菜の花は美しい
 ■花を中心とした多様性
 ■野菜の大往生
 ■種を採ることはひとつの手段
 ■手もとにある50種類の種たち

第3章 個性豊かな種たち
 ■おいしさが大切
 ■種がもつ物語
 ■種を受け継ぐ
 ■さりげない野菜とは
 ■平家大根のロマン
 ■野菜を原種の姿へ戻す
 ■種は宝探し
 ■種を旅に出そう

第4章 野菜と暮らす
 ■野菜の生きる姿に学ぶ農の世界
 ■食べてみて初めてわかること
 ■野菜の手紙
 ■種をあやす
 ■野菜と暮らしていく
 ■自然を聴いて心(み)る
 ■ひとりの農民ができること
 ■人と作物の良い関係

第5章 また、種を蒔く
 ■種を100年残すために
 ■食べてつないでいく
 ■農業という枠から外れたとしても
 ■そこにしかない食を求めて
 ■地域のひとつのモデルとして
 ■種からはじまる
 ■次世代へのバトン

◆おわりに

岩﨑 政利( いわさき・まさとし)
1950年長崎県雲仙市生まれ。諫早農業高校卒業後、69年に同市吾妻町で家業を継ぎ就農。80年代から有機農薬を営むなかで在来種野菜の自家採種をはじめる。毎年約80品種の野菜を育て、50種近くの種を採る。日本各地に点在するさまざまな在来種の種を託され、消えゆく種を継いでいく営みを40年にわたり続けている。NPO法人「日本有機農業研究会」幹事として種苗部会を担当。「雲仙市有機農業推進ネットワーク」「雲仙市伝統野菜を守り育む会」では代表を務める。2019年よりオーガニックベースが展開する「雲仙たねの学校」で講師を務め、「種市」「種を蒔くデザイン展」等に登壇、種について伝える活動をおこなう。22年、長年の種採りへの取り組みが評価され黄綬褒章を受章。著書に『岩崎さんちの種子採り家庭菜園』(家の光協会)、『つくる、たべる、昔野菜』(共著、新潮社)がある。

出版社: 亜紀書房
サイズ:18.8 x 13 x 1.4 cm 180ページ
発行年月:2023/4/19

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