衣食住からアートブックまで、「暮らしの本屋」をテーマに、いつもの日常に彩りを加えてくれる本を取り揃えています

いのちの秘義 レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の教え
若松英輔

¥1650(税込)

商品サイズ1:2冊まで 送料220円〜

¥12,000以上の購入で送料無料

送料についてはこちら

cartこの商品についてお問い合わせ

「センス・オブ・ワンダー」は、執筆途中に著者のレイチェル・カーソンさんが亡くなり、未完のままです。それにも関わらず今でも多くの人に読み続けられています。この名作に、批評家の若松英輔さんの深いまなざしが向けられた本書。
中には「知ることよりも、感じることのほうを優位にする。ここに『ワンダー』の世界へと続く道があるとレイチェルはいいます。」という一文があります。心を動かしながら世界と自分を見つめること、子どもの時のほうが上手にできていたなぁと思う方も多いかもしれません。若松さんは情報や話題性の危うさについても触れています。そういったものに振り回されがちなのはやはり大人たち。
感じることを優位にすることで、自分の純粋な「好き」を取り戻せるかもしれません。

——ささやかだけど、かけがえのないことが、世界を変えていく。

環境問題の先駆者として名高い科学者レイチェル・カーソンが、愛する甥に遺した『センス・オブ・ワンダー』。
その小さな本には、危機の時代を生きるための大きなヒントが詰まっている。

仕事や人間関係など身近な生活のレベルから気候変動までを貫く不滅のメッセージを、批評家・若松英輔が読み解く。

私たちは確かに自分に必要なものを、自分で見つけることができます。ただ、 そのときの「自分」とは他者に開かれた「自分」なのです。
「よろこび」が先にあれば、必ず「学び」は起こる。本当に、深いところでよろこびを経験すると、私たちのなかで「学ぶ」というもう一つの本能が開花する、そうレイチェルは感じています。

――「ただ、相手と共にいて、一緒に驚き、よろこぶこと」が育む、未来を切り開くちからとは。

若松 英輔
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第二回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞。
著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社、文春文庫)、『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、『詩集 美しいとき』『常世の花 石牟礼道子』『本を読めなくなった人のための読書論』『弱さのちから』(以上、亜紀書房)、『14歳の教室 どう読みどう生きるか』(NHK出版)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)など多数。

出版社: 亜紀書房
サイズ:144ページ 13.6 x 1.6 x 19.1 cm
発行年月:2022/4/20

関連する商品

ページトップへ