【アーカイブ】うそ
中山信一/谷川俊太郎
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「あやまってすむようなうそはつかない」――。嘘に誠実であるほど、「ぼく」の言葉が深く響く。
谷川俊太郎の珠玉の詩が絵本に。
「いっていることは うそでも うそをつく きもちは ほんとうなんだ」――。
この絵本は、詩人・谷川俊太郎さんが1988年に刊行した詩集『はだか』のなかの一編「うそ」に、 イラストレーター・中山信一さんが詩からイメージして絵を描き、構成した一冊。
「うそはくるしい」はずなのに、平気でうそをつく人がいる。
大きな声でうそをつき、しらを切り通す人もいる。 うそをくり返したら、ほんとうになるのだろうか。 この世のほんとのことより、うそであふれている。 うそをつかない人なんて、この世にはいないだろう。
でも、どうして人はうそをつくのだろうか。
ついついてしまったうそ。ごまかすためのうそ。 自分を守るためのうそ。相手の幸せを願ってつくうそ。 うそだと知りながら、つき通すことを選んだ大切なうそ。うそだと知っていながら、ほんとを装って受け入れるうそ。 ある男の子が犬と散歩しながら、うそについていろいろ思い、考える。 嘘に誠実であるほど、「ぼく」の言葉が、心に深く響く。
そもそも[ついていいうそ]と[ついてはいけないうそ]、 [いいうそ]と[悪いうそ]って、あるのだろうか。 あるとすれば、その違いはなんだろう。 いい・悪いや、軽い・重いという基準で測れるものだろうか。 「うそとほんと、良いことと悪いこと、美しいものと醜いもの、 どっちかに割り切れないところに、生きていることの本当の姿があります」 (あとがき「うそとほんと」谷川俊太郎) 生きていれば、忘れられないうそが増えていく。
うそと向き合うほど、悩み、苦しみ、救われる。 うそに戸惑う子どもたちと、うそに慣れた大人たちへ――。 心の奥深いところに届く、時おり読み返したくなる宝物のような一冊。
出版社: 主婦の友社
サイズ:32ページ
発行年月:2021/4/1