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NEUTRAL COLORS 5

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※初回特典:オリジナル手刷りトートバッグ付き【終了しました】

雑誌NEUTRAL COLORSの第5号の特集は「言語」です。
言語は個がもっとも顕れるものだと考えます。
グローバル化が進んでもスキップできない。
土地の固有性や、個別の文化とか、個であることを重視する
NEUTRAL COLORS としては探究したいテーマです。
この特集では言語の伝わらなさを認め、
どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。
いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。
点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。
言語とは「伝えようとするもの」すべてです。
雑誌をつくりながらいつも思い知らされます。
大切なことを伝えたいのに、うまく言語化できないこと。
海外で、口ごもったり黙ってしまったり、言語の壁が立ちふさがること。
NEUTRAL COLORS にとって言語とは「伝わらないもの」です。
だから、雑誌全体で伝えてみます。

【コンテンツ】
●韓国
父が見つけたもうひとつの言語
父が韓国で一人暮らしをすると宣言したとき家族は驚いた。
60 歳を越えていたし、初めての海外暮らし。
辛い料理も苦手だったはず。
83 歳になった父と韓国に行き、聞いてみたかった。
なぜ年をとってから新しい言語を学んだのか?
文=加藤直徳
写真=野口恵太

●名古屋 指で読む言葉
点字は、タテ3点・ヨコ2点の6点からなる「表音文字」。
目の見えない人、見えづらい人の中には、この「文字」により情報を摂取し意思 疎通をし、読み書きや思考の手助けに使用するなど、能動性の確保のひとつとしている方々がいる。
文=ナカタヨシオ
協力=名古屋ライトハウス
特別綴じ込み:実際に現場でつくった点字が挟み込まれています。

●中国
手の声が聞こえる
中国でとあるろう者と出会い、中国手話を覚えた。
それはいままで聞いたことも
見たこともない言語の入り口だった。
単に新たな言語の習得のはじまりというより、
コミュニケーションに対する概念を
根底からひっくり返すはじまりだった。
パラレルワールドのように存在していた異なる文化と言語。
その向こうにはどんな世界が待っているのだろう。
写真・文=野口恵太

●スイス
言語の地層
多言語国家スイスで撮り下ろし
言語の見えない境界線とは?
写真・文= Philippe Fragnière

● New York
ニューヨークへ、ニューヨークから
現代美術家がかつて住んだ街を訪れる手紙のようなトラベログ。
写真・文=ミヤギフトシ

●日本
わたしの好きな字
手書き文字愛好家のコレクション
書き下ろしエッセイも手書き!
文=井原奈津子

●三島
ヒロインズと翻訳と「行く場所」
ただ集まれる場所 Cry in Public と翻訳家の仕事
談=西山敦子
写真=敷地沙織

●神戸
身体が言語を踊るとき
森山未來が表現する舞踏の現在地。
写真=宮本 武

●座談会
視覚・身体・言語
見ているのに見えていなかった隣の世界
手話で交わされる言語に隠された本質を当事者が語る
談=根本和徳、皆川愛、久保沢寛
通訳・翻訳・校正=和田夏美、田中紗織

●ゲーム
記号接地遊戯ϐ—オノマトペ
人間 VS. AI の接地記号対決
新しいオノマトペを生み出せ
ゲーム開発=木原 共

●動物言語
①シジュウカラ
文=鈴木俊貴
②ミナミハンドウイルカ
文=森阪匡通/絵=前畑裕司
③頭足類(イカ)
談=池田譲

●コラム
◯選ばなかった道たち─それでも言語の探究を
文=辻野裕紀
◯詩人の言葉/ルーマニア語
文= Maiuga Alexandra
◯プログラミング言語問答
文=まつもとゆきひろ

●民謡
NC リソ刷り唄
東郷清丸が唄うリソグラフの作業唄
曲・文=東郷清丸

●書体
言語特集のための書体
“Baumwolle”と名づけられた 5 号のための欧文書体
タイプデザイン=永尾 仁

●写真
読み込み中 ......
気鋭の写真家による言語を表現した撮り下ろし作品。
写真・文=澤田詩園

●アラビア語
アラビア文字 最初の一筆
古代の遺跡を掘り起こす父とアラビア文字の美しさを発見する息子。
文=下釜和也
絵=下釜和貴

●佐世保
基地と坂道と米語
佐世保出身の写真家が撮るコミュニケーションのための米語
写真・文=松尾 修

●塩竃
君の人生にはなぜ、異なる言語が必要なのか
アートを使った英語の授業探訪
サットさんが語る壮絶な半生
写真・文= numa

●チリ
アモールがくれた言葉たちへ
イースター島から始まった冒険
愛が紡いだ 15 年間の言葉
写真・文=鰐部まりえ

NEUTRAL COLORS とは

 『NEUTRAL COLORS』はインディペンデントな雑誌です。
一番大切しているコンセプトは「個人のなかで生まれたものを伝える」こと。
編集者、デザイナー、寄稿者自身が、実際に目で見たこと・感じたこと・ずっと考えてきたことが題材となります。一方で、自身が表現するものには責任を持つべきです。あらゆる差別やハラスメント、誹謗中傷は掲載しません。
 NEUTRAL COLORS はまた、印刷・製本工房でもあります。
少人数で工房を共有し、必要に応じて集まってつくっています。
この雑誌はオフセット印刷とリソグラフ印刷を使い、本の制作だけで独立採算できる規模の 5000 冊を手作業と機械でつくられました。私たちは手作業を部分的に選択することで、破棄を生む大量生産を避け、オルタナティブな中規模出版であろうとしています。この試みは経済的に持続させるための理由からはじまりましたが、出版の愉しみを増やし、今ではこの実験に夢中です。本書で目に留まりやすいリソグラフ印刷機の使用は、見た目の面白さに加え、自らが印刷行程に関与することで、分業制・機械化によって不可侵になった領域にまでアイディアを行き渡らせます。新しい本のアイデアがフィードバックされることさえあります。

出版社: NEUTRAL COLORS
サイズ:B55 正寸 H257㎜ × W182㎜ 276P
発行年月:2024年7月18日

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