自然の哲学(じねんのてつがく) おカネに支配された心を解放する里山の物語
高野雅夫
¥2200(税込)
商品サイズ1:2冊まで 送料220円〜
¥12,000以上の購入で送料無料
季節が移ろう自然の中で今を生き切る。
人が自然と調和する形で日々の営みを続けている里山という場所を一つの理想と据え、そこで今を生きることで本来の人間性を取り戻す。
現在の田舎と里山の姿を把握する為に、里山とはどのような場所だったかを考え、明治以降から高度経済成長期までの里山の変化の歴史を検証、水俣や福島へとつながった公害問題から自然環境の意味を捉え、これからの社会のありかた働きかたを考える1冊です。
―
自然〈しぜん〉と人間を区別することなく、 両者が一体となった自然〈じねん〉の世界。
里山とはそのような場所であり、 変わりつつある今も、 さまざまなことを教えてくれる。
里山に移住してきた若い人たちとの対話を手がかりに、 自らも里山に移住した環境学者が
思索を深めてたどりついた、サステナブルな生き方とは――。
田舎暮らしにあこがれているけれど、迷っている人、必読。
もちろん、移住を決めた人、すでに移住した人にもおすすめ。
そして、移住者を受け入れる人たちにもぜひ読んでほしい。
この危機の時代に、田舎に暮らすことの意味が掘り下げられ、
同時に問題点も明らかにされますが、 それでも希望が見えてきます。
人とつながって、自然とつながって、生態系の一員として暮らしていくこと。
それがいまある生態系を維持し、その恵みを将来世代へとつないでいく。
田畑を借りて自家用のコメや野菜をつくり、 山で木を伐って燃料を調達する。
そんな日常が、おカネに支配された心を解放してくれる。
持続可能な自分も、未来も、里山から始まります。
【目次】
第1章 里山世界と村の成り立ち――自然の一部としての人間の暮らし
第2章 せめぎあう村と国家――自治vs.統制のゆくえ
第3章 森と農の物語 ―― 自然から浮き上がっていく人間の姿
第4章 水俣と福島から「生国」を学ぶ――生命に対する責任とは
第5章 「おカネ」の物語から自由になる―― 巨大な力に翻弄されないために
第6章 解けなくなった人生方程式 ―― 「人並みな暮らし」は幸せなのか
第7章 第2次移住ブームがやってきた―― 自分らしい生き方を求めて
第8章 「弱さ」の物語 ―― 価値の大逆転
第9章 自然の哲学――物語を書き換える
出版社: ヘウレーカ
サイズ:240ページ 12.8 x 1.5 x 18.8 cm
発行年月:2021/8/20