日本人の身体
安田登
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「膝」と言えば、ピンポイントの膝頭ではなく太ももの前側全体を指し、「肩」と言えば、肩峰のみならず、首肩まわりの「界隈」を指す…おおざっぱであり曖昧であり、細かいことは気にしなかったはずの日本人の身体観。ところが、現代の身体に関する志向性はこれに逆行している。人間同士の境界も環境との境界も曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献や文学、また能の詞章を検証しつつ振り返ることで、「カラダ」と「ココロ」に分裂し、内向きになっている現代の身体観を、打開する端緒としたい。
<目次>
第1章 「身」と「からだ」(欠落した身体
はだか ほか)
第2章 曖昧な身体(主客の境が溶けるとき
時間の境も曖昧に ほか)
第3章 溢れ出る身体(溢れ出す身体
情緒 ほか)
第4章 ため息と内臓(環境と直接つながりたいという欲求
『古事記』に見る欲求の変化 ほか)
出版社: ちくま新書
サイズ:254ページ
発行年月:2014/9/8