Gathering The Light | Motohiro Nakashima
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広島出身のギタリスト中島基裕のニューアルバム Gathering the Light の制作は、教育研究者の大田堯を追ったドキュメンタリー映画「かすかな光へ」を見たところから始まります。人生と学ぶことの意味を追求したこのドキュメンタリーに触発され、中島は光をテーマにしたアルバムを作り上げました。
現代の生活にある様々な矛盾と、そこに疑問を持ちながらも依存せざるをえない葛藤は、中島にとって長い間感じている生きづらさや苦悩の根底にある、と言います。その中で、生きることの、時として暗さを相殺する光は、友人や家族、恋人、音楽や趣味などにあり、人々は皆これらの多彩で大切な光の源を集めていると中島は考えています。このアルバムでは光にまつわる風景や思い出を、情感豊かな音楽の詩として表現します。
Gathering The Light の音楽は、中島のフィンガーピッキングスタイル・ギターによる牧歌的な雰囲気に包まれており、ARAKI Shinによるストリングス・アレンジとフルート、サックスの効果も相まって、フォークロア的でありながらプログレッシブな印象を与えるインストゥルメンタル・ミュージックとなりました。アルバムのタイトル曲「Gathering the Light」は、豊かな旋律が新中世音楽のような趣を醸し出し、「The End Isn’t the End」では、素朴で弾むようなギターとグロッケンシュピールに並列して、ミニマルなコードとエフェクトが素晴らしいカクテルを作ります。ユリー・シュルヴィッツの「よあけ」に影響を受けたという「Paddle」では、シンプルかつ複雑なギターと、それに呼応するピアノや高音のマンドリン、「Reflection」では、太陽の光を浴びたアルペジオ、重ねられたフルート、子供のようなグロッケンシュピール、「Reliable Ambiguity」では、エフェクトを多用した音の波が、沈んだ夕日のような雰囲気を醸し出しています。
子供の遊び場に虫の鳴き声、岸辺に打ち寄せる波など、さまざまな音やフィールド・レコーディングを集めて、暖かみのある色と柔らかな質感を表現した本作では、その一端一端にいつも光が集められています。それは、太陽の下で変化する風景を眺める時や、家族と一緒にくつろぐ時など、憂鬱の中から生まれる美しさを慈しむような光なのです。
出版社: Flau
サイズ:音楽CD 12曲収録
発行年月:2021/12/1