衣食住からアートブックまで、「暮らしの本屋」をテーマに、いつもの日常に彩りを加えてくれる本を取り揃えています

うたのげんざいち 遍歴
大竹昭子/中村佳穂

¥1100(税込)

商品サイズ1:2冊まで 送料220円〜

送料についてはこちら

cartこの商品についてお問い合わせ

約1 年半ぶりとなるカタリココ文庫の新刊は、ミュージシャン・中村佳穂と大竹昭子の対談集をお届けいたします。これまでカタリココ文庫では文芸、写真、美術に関わる表現者を取り上げてきましたが、ミュージシャンは初登場。近々開催される全国ソロホールツアー「中村佳穂 PIANO SOLO TOUR 2025」に合わせての刊行となります(ツアー前のサイン会を除き、ツアー初日に販売開始)。

中村と大竹がはじめて顔を合わせたのは、2022年2月の中村佳穂ソロライブ「うたのげんざいち2022 in 東京国際フォーラム ホールA」のパンフレットのための対談でした。カタリココ文庫0号の大竹と福田尚代の対話に衝撃を受けた中村は、対談の相手に大竹を指名します。大竹はそれまで中村のことを知りませんでしたが、音楽を聴いて興味を抱き、対談が実現、意気投合したふたりは引き続き対話を重ねました。
本書は、出会ってから2024年3月までに交わされた言葉の記録です。
ジャンルも世代も異なるふたりですが、共通するのは「空間」への関心です。ライブの際には必ず会場の下見を行うと中村が述べると、確かにあなたの音楽には空間を感じる、と大竹が応答、そこからさまざまなトピックが引き出されていきます。
油絵を描いていた中村が自分の軸は音楽にあると認識する10代のこと、日本語でポップスを作り、歌うことの難しさ、「音楽は自己表現ではない」という言葉の意味……。

中村によれば、これほど深く自分のことを語ったのははじめてだそうで、時間をかけて言葉を重ねたことが伝わってくる、小さいながらも希有な一冊になりました。
中村は2024年に事務所から独立し、新たな場所で活動をはじめました。それは音楽の質を保ち、自分自身が楽しんで歌える環境をつくるための選択でした。
中村佳穂ファンはもちろんのこと、いまの時代をどう生きるかという難問に直面しているあらゆる人々にとって、励ましの書となるでしょう!

中村 佳穂

1992年生まれ、ミュージシャン。
20歳から京都にて音楽活動をスタートし、音楽その物の様な存在がウワサを呼ぶ。
ソロ、デュオ、バンド、様々な形態で、その音楽性を拡張させ続けている。
ひとつとして同じ演奏はない。見るたびに新しい発見があるその姿は、今後も国内外問わず、共鳴の輪を広げていく。
2018年アルバム『AINOU』を発表。
2019年7・8・9月に配信シングルをリリース、その3曲を収録した CD(特製紙ジャケット仕様)を発表。
2019年 FUJI ROCK FESTIVAL フィールド・オブ・ヘブン出演、同年12月新木場スタジオコーストにて自主企画「うたのげんざいち2019」を開催する等、数々の公演を行っている。
2021年6月「アイミル」配信限定リリース。
細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」主人公すず/Belle の声、うたを担当。

-

大竹昭子

1950年、東京生まれ。文筆家。写真批評からルポルタージュ、エッセイ、小説まで幅広い執筆活動を展開。朗読にも力を入れており、2007年より都内各所で朗読イベント〈カタリココ〉を開催している。著書『バリ島不思議の王国を行く』(講談社1986/加筆・改題『バリの魂、バリの夢』講談社文庫1998)『アスファルトの犬』(住まいの図書館出版局1991)『透きとおった魚——沖縄南帰行』(文藝春秋1992)『眼の狩人』(新潮社フォトミュゼ1994/ちくま文庫2004)『旅ではなぜかよく眠り』(新潮社1995)『カラオケ、海を渡る』(筑摩書房1997)『図鑑少年』(小学館1999)『東京山の手ハイカラ散歩』(平凡社コロナ・ブックス1999)『須賀敦子のミラノ』『須賀敦子のヴェネツィア』(以上河出書房新社2001)『個人美術館への旅』(文春新書2002)『きみのいる生活』(文藝春秋2006)『この写真がすごい2008』(朝日出版社2008)ほか。

出版社: カタリココ文庫
サイズ:文庫版(w105×h148mm)、並製、カバー無し表紙(NT ラシャ 130kg) 頁数 80ページ
発行年月:2025/2/27

関連する商品

ページトップへ