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あなたがいるから
相田冬二

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ライター、ノベライザー、映画批評家の相田冬二が、2019年から2024年の間で劇場用パンフレットに寄稿した作品評101篇を収録した一冊。

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映画をつくるとき、わたしたちは考えて、考えて、考えて、最後は頭を真っ白にして夢中で撮る。
その無意識から生まれたシーンに、その映画の本質が描かれていたりする。
相田さんの文章はいつもその無意識を、つくり手のわたしたちに意識させる。
わたしたちは相田さんの視点から、心の奥底で本当に描きたかったことの正体を知る。
川村元気(映画プロデューサー、映画監督、小説家)

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相田冬二の文章はいつも恐ろしく鋭い。
尖ったきっ先が問答無用に作品の本質に分け入り、たちまち映画そのものを探り当てる。
その手口はまるでよくできたB級犯罪映画のようだ。
そんな彼の手に掛かった多様な作品が並ぶこの書物は、ひとつの現代映画史と言っていいだろう。
黒沢清(映画監督)

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相田冬二さんに綴られた映画は幸福だ。
解像度が高く、それでいて眼差しはとびきり優しい。
映画に散りばめられている宝探しをしているかのよう。
観て、見つめ、愛でて、発見し、手放す。
まるで、映画たちの卒業文集。
読みながら、その映画の記憶が交錯し、胸が詰まった。
小橋めぐみ(女優、文筆家)

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相田冬二はいつだって映画の語るエモーションの核心を捉え、みずからの言葉によって再現しようとする。分析的でありながら詩的でもあるその言葉遣いに、わたしはいつも驚嘆してきた。それはもはやもうひとつの“創作”なのではないかと思う。しかしそれもまた批評のひとつのかたちなのだ!
塩田明彦(映画監督)

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『天然コケッコー』の作品評を久々に読んだ。多少の照れと同時に薄っすら鳥肌が立った。たぶん、それは僕ら作り手たちの無意識を言葉にしてくれているからなのだと思う。
そよの魔法は解けたかもしれないけど、相田さんの文章は映画に魔法をかけてくれているような気がします。久々に『天然コケッコー』が観たくなりました。
山下敦弘(映画監督)

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一体、映画批評家って、いやさ批評家って何人いるんだ?という百鬼夜行の世界で、
なるべく清楚でありたいというアティテュードに満ちた相田スタイル。
雑味や汚濁を持たず気骨が伝わる外柔内剛。
菊地成孔(音楽家、文筆家)

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相田さんの文章を読んで立ちどまることができた。自分でも感じていなかったことを、相田さんの想像力が代弁してくれる、整理してくれる。しかも美しく。
僕が走り続けた「線」から「点」を見出してくれる。相田さんにしかキャッチできないものがある。その優しく厳しいまなざしに、いつも救われています。
井浦新(俳優)

相田冬二(あいだ・とうじ)

ライター、ノベライザー、映画批評家。
劇場用パンフレット、雑誌、ウェブ媒体などに映画評や俳優論、俳優・監督のインタビュー記事を執筆。著書に『舞台上の青春 高校演劇の世界』(辰巳出版 2020年)、構成を担当した書籍に行定勲『映画女優のつくり方』(幻冬舎 2023年)など。菊地成孔『クチから出まかせ 菊地成孔のディープリラックス映画批評』(集英社 2024年)では、聞き手・解説を務めた。『キサラギ』(角川書店 2007年)、『息もできない』(ACクリエイト 2010年)、『さよならくちびる』(徳間書店 2019年)、『まなみ100%』(ユメキラメク 2024年)など、映画やドラマのノベライズを20作以上手掛けている。

出版社: Bleu et Rose
サイズ:四六判(188mm×130mm×28mm) / 368P
発行年月:2024年 11月30日

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