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天国ではなく、どこかよそで
柴田元幸/レベッカ・ブラウン

¥2200(税込)

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『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの最新物語集『天国ではなく、どこかよそで』。

「三匹の子ぶた」を踏まえた「豚たち」、「赤ずきんちゃん」を踏まえた「おばあさまの家に」をはじめ、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターを、レベッカ流に夢見なおした物語が並びます。

語り直しの切り口は作品によってさまざまですが、単一のメッセージに還元できない、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづける作家の神髄が伝わってくる、豊かな「サイクル」が出来上がっています。

訳者の柴田元幸が「この人の文章は言葉というよりほとんど呪文のようなリズムを持っている」と評するレベッカ・ブラウン独自の文体によって、
読者を暗闇から光へ、厳しさから愛へ、私たちが今いる場所から私たちが行くべき場所へと導きます。

“ここにあるのは「めでたし、めでたし」の死角を辛辣なユーモアで照らしてみせる物語。
そうやってわたしたちが見えないふり、聞こえないふり、わからないふりをしてきた暴力の轍を、怒りでもって洗い出し、祈りをこめて語り直すのだ。”
倉本さおり

“そこではみんな、ほんものの肉体を得る。
痛みに苛まれ、声は揺らぎ、歪み、叫ぶ。
闇の中、寓話は変わり果てた姿になって
赦しを求め、こちらを見つめる。
どうしてこんなに、愛おしいのだろう。”
大崎清夏

レベッカ・ブラウン
1956年、アメリカ生れ。シアトル在住。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞を受賞。現代英米小説アンソロジー『夜の姉妹団』『むずかしい愛』などで短編が紹介され、著書に『私たちがやったこと』『家庭の医学』『若かった日々』『犬たち』などがある。

柴田元幸
1954年、東京生れ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。アメリカ文学専攻。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、『ケンブリッジ・サーカス』『翻訳教室』など著書多数。文芸誌「Monkey」の責任編集を務める。

出版社: twililight
サイズ:12.2 x 1.3 x 17 cm
発行年月:2024/11/7

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