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唯が行く! ー当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記
横道誠

¥2640(税込)

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主人公の唯が、自助グループの中で背景や状況の異なる人たちと対話を重ね、自分も他者も尊重し、癒され成長していく過程に心を打たれます。
あまりにも共感することが多いので、私自身もまた当事者だということが身にしみたのですが、マイノリティもマジョリティも、結局はみんな自分の人生の当事者か、とも思います。同じ人なんてひとりもいないし、脳や心の傾向は人それぞれですもんね。
「当事者研究」「オープンダイアログ」「中動態」といった話題の概念についてもわかりやすく書かれているので、当事者理解の入口本として良さそうです。
イラストレーターの惣田紗希さんの装画も唯の心の中を表現しているようで、すてきです。

『みんな水の中』の著者による、フィクション仕立てのケーススタディ!
双極性障害の家族を持ち自身も発症の疑いを持つ大学生、唯(ゆい)は大学のサークル活動を起点として自助グループの運営にかかわるようになり、当事者研究とオープンダイアローグ(OD)を学んでいく。

発達障害、吃音、摂食障害、LGBT、鬱、ひきこもりの親など、自助グループに登場するさまざまな困りごとを抱えた当事者たちのケースを通して、この物語は、対人援助職、当事者向けの実践的ケーススタディとなる。

一方で、物語は成長して大学で教鞭をとる唯先生による講義編へと展開する。
講義編では、「ユーモア」「苦労の哲学」「ポリフォニー」「中動態」などのキーワードを並べつつ、当事者研究、ODを基礎から丁寧に解説。さらに、ハイデガー、アーレント、バフチンの思想が交差する深みへと進む。

本編のほか、ほがらかタッチのへたうまイラストや、付録には「唯のひらめきノート」、荒唐無稽なゲームブックなどが収録され、読者はユニークな世界観を味わいながら、当事者研究とODを楽しく学ぶことができる。

横道誠
1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科研究指導認定退学。現在、京都府立大学准教授。専門は文学・当事者研究

出版社: 金剛出版
サイズ:12.9 x 2 x 18.8 cm 304ページ
発行年月:2022/2/7

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