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茶色の朝
藤本一勇/高橋哲哉/ヴィンセント・ギャロ/フランク・パブロフ

¥1100(税込)

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心理学者フランク・パヴロフによる反ファシズムの寓話に、ヴィンセント・ギャロが日本語版のために描いた新作「Brown Morning」、哲学者高橋哲哉のメッセージが加わった日本だけのオリジナル編集。

【あらすじ】
世界中のどこにでもあるような、とある国の物語。友人と二人でコーヒーを飲みながらおしゃべりをするのを日課にしている男がいた。ある日、主人公は、その友人が飼い犬を始末したということを聞かされる。その理由は、ただ毛色が茶色じゃなかったからだった。その国の政府は、茶色の犬や猫のほうがより健康で都市生活にもなじむという理由で、茶色以外のペットは飼わないことを奨励する声明を発表したばかり。主人公は、自分が飼っていた白黒の猫をすでに処分した後であったが、友人がその犬を始末したことに少しショックを受けた。
時は流れ、二人は日課をいつも通りつづけていたが、小さな変化が起こっていた。人々は話し方を微妙に変え、茶色以外のペットを排除する政策に批判的だった新聞は廃刊になった。それでもたいして変わらない日々の生活がつづいた。友人はあたらしく茶色の犬を、主人公も茶色の猫を飼いはじめた。でもその時には、さらに新しい状況が生まれていた。友人をはじめ、多くの人々の逮捕がはじまった。そして夜明け前-ある「茶色の朝」-主人公の家のドアをノックする音がする・・・。

フランク・パブロフ
フランスとブルガリア国籍をもつ心理学者、人権運動家。子どもの心理と人権のスペシャリスト。アフリカやアジア、フランス国内での子どもの問題に30年以上かかわってきた経験をもつ。子ども向けのものや詩集をふくめ、彼の著作はフランスで多数出版されている

ヴィンセント・ギャロ
ニューヨーク州バッファロー生まれ。映画監督、俳優、画家、写真家、ミュージシャンなどさまざまな分野で活動するマルチ・マーティスト。’70年代後半より画家としてのキャリアをスタートさせ、現在までに500点以上の作品を制作。’80年代以降、日本をふくめ世界各地で個展を開催。自らが監督、主演した映画は『バッファロー’66』(1998)『ブラウン・バニー』(2003)

高橋哲哉
東京大学大学院総合文化研究科教授。哲学者。現代世界の諸問題について、深く鋭い思索と問題提起をおこなっている

藤本一勇
早稲田大学文学部助教授。公共情報哲学専攻

出版社: 大月書店
サイズ:47ページ
発行年月:2003/12/1

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